十数年前のエレキット入門アンプキット製作から始まった真空管アンプ工作とその音に魅入られて以来、オデオ趣味という底なし沼でもがいてきたが、初期の頃は随分名古屋のキット屋にお世話になった。
一度は店を訪ねて大橋店主の謦咳に触れ、師とも思うようになったが、自作を重ねる中でAKBで名人達人の教えを仰ぐにつれて、世の中には色んな音があり、自分の好みの音は自分で作る努力をするのもオデオ趣味の一つの形だと考えるようになった。
自然とキット屋との繋がりは薄れてきたが、少し前まではデジタルシステムの要のDDCに「SV-192S」を使っており、PCから音楽信号を取り出す「HiFace EVO」もキット屋から購入したものだった。
6月下旬に錯乱して「SP100」を売却しようと思った際、「SV-192S」も売ろうと考えたが、その後「SP100」売却を思い止まり、「SV-192S」は元の位置(お蔵入り)に戻した。しかし、この先使うことがないと考え「hiFace EVO」と一緒に売却しようと決心した。
尚、キット屋から購入した物としては、それらの他に外部クロック「MC-3」やCDトラポ「TL3N」があるが、これは現在のところ断捨離対象にするつもりはない。
キット屋及び大橋店主のことを良く云わない向きもあるが、「真空管オーディオ」が息を吹き返した(生き延びた)功労者であるのは間違いないだろう。
以上、半分繰り言めいたことを書き連ねたが、拙システムからキット屋製品がなくなったことについては感慨深いものがある。
1週間前にハイxxドーにメールで売却打診をし、つい先程価格交渉が纏まった。
「SV-192S」=3.5、「hiFace EVO」=0.7
これでPP用トランスの分は穴埋めできたことになる。(笑)