歳をとっても欲は果てがありません。。
日頃聴いている音については、上を見たらキリがないので概ね満足していますが、それでも毎日同じ食べ物だと飽きるように、微妙な音の違いを味わいたいなどと考えます。(笑)
部屋、電源は別にして、音味を変える大物はスピーカー、プリアンプ(音の入口の機器を含む)、パワーアンプの順かと思います。
ザックリと70%、20%、10%くらいの度合いでしょうかねえ。
今日はプリアンプ(ラインアンプ)を俎上に乗せ、常用している「WE101Fプリ」から、下の写真のプリに替えてみました。
普段リビングでTV音声再生システムとして使っている「EF86」単管プリで、ラインアウトトランスとしてタムラ「A-875」を外付けしてあります。
この「EF86」という5極MT管はQUAD22やQUADⅡに使われている名球ですが、端正で切れ味鋭い音を好きな方が結構おられるのではないでしょうか。
この球を使った拙「EF86プリ」(三結)をもう一工夫しました。
ラインアウトトランス「A-875」には下の図の通り独立したNFB用巻線があり、カソードNFBが簡単に掛けられますので、チャチャっと改造しました。
ゲインは下がりますが歪みが減り、聴感上のノイズレベルも下がりますので、出音の鮮度が落ちないなら試してみる価値が十分あります。
「AXIOM22」から出る音の違いを、いつもの通り刃物の切れ味に例えてみます。(笑)
「WE101Fプリ」は快刀乱麻を断つ日本刀の切れ味であり、素材(音源)を一刀両断にします。
「WF86プリ」は西洋ナイフの切れ味であり、素材を思い通りにスパッと切り分けてくれます。
切り口の滑らかさは「EF86プリ」の方が上であり、(過剰な)響きを上手くコントロールしているように聞こえます。QUADの音かなあ。
暫く、この2台態勢でいこうと思います。