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Channel: - 球爺 残日録 -
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「WE205Dとは?(変態解説)」

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昨年暮れに入手した「WE205D」について、どんな球なのか少し調べてみました。


姿・形の特徴ですが、2枚の陽極(プレート)の間隔が広く、その間にW(M?)字形にフィラメントが張って(吊って)あります。205Dなどの表示は刻印ではなく管壁に書かれています。

イメージ 1

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2枚目の写真の右側の球は「WE101F」のテニスボールですが、電極の構造が違っており、205Dの方が出力管らしく大き目です。


この205Dを使った1920年代の代表的シアターアンプが、下の雑誌写真の「8A(B,C)+9A」及び「41+42」です。
8B+9Aは座席数1200ほどの映画館で、41+42+43は座席数2200以上の大規模シアターで使われたとのことです。
因みには8A(B,C)はシングル仕様、9Aと42Aはプッシュプル仕様です。

イメージ 3

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出音について、「205D」アンプ単独ではありませんが、同じ雑誌にある試聴記の見出しをピックアップしてみました。

☆「8B+9A」
・人の声を明瞭度高く伝えるPA&電話の技術が、音楽再生にも良い影響を与えた。
・演奏者のテクニックや感情が恐るべきリアリティで伝わってくる。
付帯音がまったく感じられない純粋な音で、まるで魂の叫びのようなトランペット。
・録音の良し悪しや変遷をはっきりと表出する。
・WEのオーディオテクノロジーすべての核となったアンプ。
・ラジオ放送や電話の技術がここに結集されている。

☆「41+42」
ダイナミックな音楽はパワフルに、しなやかで繊細な音楽は可能な限り精緻で端麗に。
・音楽が内包する動と静のコントラストを鮮やかに描出。



繰り返しになりますが、上記はWEのシアターアンプ&シアタースピーカーでの試聴記であり、共通点は205Dを使っただけという拙アンプの音と比べて云々するのはWEを冒涜するものであります。

が、敢えて拙システムの音との類似点を探すと青字の項目でした。まったくの自己マンでございますが、正月ということでお許しください。(笑)

イメージ 6


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