記事名からは、変態球爺がまた変態改造をしたんだろうと思われましょうが、今回は真っ当な改造であります!
でも、アンプ自作者以外の方からしたら変態そのものだろうなあ…(自爆)。
下の写真をご覧ください。
手前のアンプは「WE101D PP」、その奥が「171Aシングル」で、右奥の
「PX25シングル」の前置アンプです。
どこかが変わっています。
正解は、、「WE101D PP」と「171Aシングル」の電源トランスが入れ替わっていることです。
「WE101D PP」のプレート電圧と電流値はこの前記事にしましたが、およそ
200V/20mA(1本あたり)にしています。
この値は、老球である「WE101D」に無理をさせてはいけないと考えて、ネットや雑誌で作例を調べた結果であり、多分軽負荷であろうと思います。
一方では「WE101Dシングル」を何回か作るうちに、もっとプレート電圧と電流を大きくしても大丈夫だとの記事を見て、やや非力な「WE101Dシングル」を改造し、プレート電圧/電流を240V(実効値)/21mAまでアップさせました。
その後、慎重に様子を見てきましたが大丈夫なようであり、出音に力感が加わりました。 まあ、思い込みかもしれませんが…(笑)。
かくなる上は、「WE101D PP」のプレート電圧/電流を増やしてみたくなりました。【闘魂注入】であります!(笑)
しかし、「WE101D PP」の電源トランス(ノグチ製PMC-190SH)のB電源タップは最大220Vであり、そこを使っているので、整流管を「5AR4」に替えても数十ボルトしか上がりません。。
ターゲット数値はプレート電圧300V、電流25mAなので、手持ちの電源トランスを調べたら、「DA30シングル」に使ったものがありましたが、これは高圧過ぎて使い辛そうです。。
それならば稼働アンプの電源トランスと交換できないかと考え、探し当てたのが「171Aシングル」の電源トランス(ノグチPMC-170M)でした。
「PMC-170M」と「PMC-190SH」は殆ど同じサイズで、シャーシ工作は不要でした。ラッキー!
下の写真は入れ替えた後ですが、この2つの電源トランスのB電源タップをご覧ください。
☆「PMC-190SH」
タップは180V・200V・220Vなので、「71(171)A」には適合します。
☆「PMC-170M」
Bタップは290V・320V・350Vなので、320Vが適合しそうです。
前段管のB電圧も調整し、カソード抵抗を増やした結果、「WE101D」のプレート電圧/電流は290V(実効値)/20mAになりましたので、取り敢えずOKです。
真空管アンプの出音は、高電圧になると歯切れが増し、多電流になると深み(潤い)が増すといわれたりしますが、果たしてどう変わるでしょうか。
これまでは響きの豊かさと優しさ(甘さ)を感じていましたが、優しさが身を潜め、力強さ(厳しさ)が前面に出てきて、これぞWEの音の片鱗かもしれません。(話半分)
尚、球については、メーカーの示す最大定格をオーバーする数値を採用するのは自己責任であることを記します。
幾ら雑誌に専門家が書いていようと、彼らに損害賠償責任を求めることはできないでしょう。。